本記事で解説すること
- AWSのリージョンについて
- AWSのアベイラビリティゾーンについて
リージョンについて
AWSのデータセンターが設置されているエリアのことをリージョンと呼びます。
「国・地域」といった表現で説明する方もいらっしゃるのでそのほうが直観的で分かりやすいかもしれません。
なぜリージョンが必要なのか
障害の際のリスク分散
これが一番大きい理由だと思います。
もしリージョンが存在せず、一つのエリアのみですべてのAWSサービスを稼働させていた場合、
そこが障害で停止してしまうと全世界のAWSを使用しているサービスに影響してしまいます。
各リージョンはお互いに独立しているため、一つの国や地域で障害が起こったとしてもその影響を最小限にすることが可能になります。
レスポンスタイムを早くする
レスポンスタイムとはユーザーがなにか通信を要求した際に応答されるまでの時間のことです。
当然日本からAWSのサービスを使用しているアプリを使用していた場合、東京リージョンを使用しているほうがレスポンスは早くなります。
逆にアメリカてのユーザーが多いアプリケーションであればアメリカのリージョンを使用したほうがレスポンスは早いということになります。
というようにサービスによってどの程度のレスポンスを確保するかがリージョンによって決まってきます。
まあ当然通信度はそれ以外の要素も絡んできますけどね、、
コスト調整する
上でも少し記述しましたが、AWSのサービスは通信料や使用時間によってコストが算出される課金型になっています。
ただし同じサービスを使ったとしてもリージョンによって単価が変わってきます。
テスト環境などでコストを抑えたいモノや、そこまでレスポンスにこだわらないものを
ホスティングしたい場合に単価の安いリージョンを選択肢に入れるケースがあります。
特定のサービスは使用したい
特定のサービスによっては特定のリージョンのみでしか使用できないものも存在します。
例えばACM(AWS Certificate ManagerというSSL証明書を発行できるサービス)で発行されたSSL証明書をCloudFrontに指定したい場合、
米国東部(バージニア北部)リージョンで作成されたものしか指定できなかったりします。
ちなみに前に個人で触ってた時に米国東部(バージニア北部)リージョンで作成しておらず指定できずに引っ掛かりました。
指定する際の選択肢に表示されないんですよね、、、
アベーラビリティゾーン(AZ)とは
「Availability Zone(アベイラビリティーゾーン)」を略してAZと呼ぶので今後はAZと記述します。
AZはデータセンターのことをさしており、リージョンには一つ以上のAZが用意されています。
例えば東京リージョンだと「ap-northeast-1a, ap-northeast-1c, ap-northeast-1d」の三つを現在使用できます。
※ap-northeast-1bもあるそうですが利用制限があるみたいです。
なぜアベーラビリティゾーンが必要なのか
マルチAZ
サービスを構築する際に複数のAZを指定したものを用意して置くことを言います。
マルチAZにしておくと、どこかのAZで障害が起きた際に影響を軽減することができます。
例えばap-northeast-1aで障害が起きた際に、ap-northeast-1cでもサービスを構築しておけば
そちらに切り替えて運用することができるようになります。
リージョンとAZの関係を図で見てみる
東京リージョンや米国東部(バージニア北部)リージョンの中に各AZが存在していてAZ単位でEC2やRDSといったサービスを構築します。
リージョン間、AZ間はそれぞれ独立していますが、各AZ間は高速通信が可能でデータのやり取りもシームレスに行うことができます。
この図に似ているものは結構色んな記事で見たことある方がいらっしゃると思いますし、
いやもう正直見飽きているよという方もいらっしゃるかもしれませんので、
あの大人気漫画「ワンピース」を例に僕なりにまじめに図を作ってみました。すごくまじめです。
はい(笑)説明していきます。
ワンピースの世界には東の海、西の海、南の海、北の海と呼ばれる4つの海域とグランドラインという世界一周できる海があるので
今回はそれらを図でいうところのリージョンに置き換えてみました。
そしてAZを海軍に置き換えてみました。ワンピースの海軍の建物も一つではなくて世界各地にいっぱいあります。
グランドラインには海軍本部やG5支部などがあり、東の海には16支部、77支部、153支部などがあってそれぞれが各海域を守ってます。
モーガン大佐(職権乱用男)とかネズミ大佐(海賊に賄賂)とか守れてないやん!という突っ込みはいったんなしでお願いします。
そしてこの図だと東京リージョンが東の海と並んでいるので東京リージョンもやばいのかと思う人が万一いるかもしれませんが、そんなことはないので安心して使用してください。
話を戻すと東の海をグランドラインにある海軍本部が常に守るのは広いし遠いしで物理的に無理なんですよね。
グランドラインもやっぱり広いので本部だけだと守りが厳しいので支部を作ってます。ワンピースの海軍もマルチAZみたいな構成なんだなと覚えておいてください。
無理やり感半端ないですが、リージョンとAZの関係性がわかんなくなった時に「ワンピースの海域ごとに海軍がある」というこの図を覚えておけばOKです(笑)
これはあくまで関係性ワンピースでかみ砕いて説明しただけなんで「海軍なんて高速通信できないだろ」とか、
「海軍本部のガープは東の海に来て市民を守ってるだろ」とか言わないでくださいね、、、
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